2021/07/21(水)
【神経根性腰痛】腰痛発生のメカニズムの一つをご紹介2
カテゴリー:腰痛発生のメカニズム
こんにちは。院長の大谷です!
<<神経根性の腰痛>>
今回はこれについてのご紹介です。
↓当てはまるのはこんな方↓
*片脚に走るような強い放散痛がある
*片脚の限局性の痺れや感覚鈍麻
*腰が抜ける、膝が抜けるなどの脱力
*安静にしていても軽快せず、
咳や排便時のいきみなどで増悪する痛みがある
*痛いところを触ると感覚過敏ではあるが、圧痛がない
*神経ブロック注射が一時的にでも効く
↓生活の中で起きる問題は↓
*ふとした動作で痛くなり、腰や膝から崩れそうになる
*車の運転で特に痛みが強くなってくる など。。。
このなかなか改善しにくいしつこい疼痛には、
ある悪いプロセスがあります。
その前にまず神経根とは?
背骨の中を縦に走る太い神経が脊髄です。
その脊髄が各椎体の横から枝分かれして出てくるのが末梢神経です。
その末梢神経の枝分かれしてすぐの根元部分が「神経根」です。
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神経根性疼痛の発生機序
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①(神経の膜が薄い)神経根で圧迫が起きると、炎症が起きる。
②炎症の起きたところに線維性組織が作られ、神経の髄鞘が剥がれる(脱髄)。
③脱髄すると「伸びや圧迫を感知する受容器」が神経膜に入り込んで、神経の伸びや圧迫刺激に反応するようになる。
④その侵された神経に周りの神経の興奮が流れ込んでくる。
⑤流れ込んだ先の神経が痛覚を伝達する神経だと、神経の伸びや圧迫の刺激が痛みの信号だと脳が捉え痛みを感じる。
これが神経根性腰痛です。
さぁ、ここで問題です。
Q:この神経根疼痛を改善する方法は次のうちどれでしょう?
1)効果があった神経ブロック注射を打つ。
2)神経根の圧迫をとるように手術を受ける。
3)神経の伸びが起きないようにする。
正解は。。。
1)2)3)
です!
実は全て正解ですが、どれか一つだけが正解というわけではありません。
1)の注射は、急性期の痛みには有効で、生活動作ができなくなるのを救ってくれますし、どの神経の痛みなのかの検査にもなります。
2)の手術は、重度の神経圧迫があり、徒手での施術ではどうしようもない場合には必要だと思います。
3)の神経の伸びについては、以下の大事な特徴がポイントになります。
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神経根性疼痛のもう一つ、大事な特徴
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「神経根が圧迫されるだけでは痛みは生じない」ということ。
痛みが出るのは
「神経根の持続した圧迫後に、別の部位で神経が伸ばされた時」
これが神経根性疼痛の改善するための重要なポイントです。
いくら神経根でヘルニアなどで1点が圧迫されていたとしても痛みはでず、
神経根の圧迫の一点と、お尻や太もも、膝裏などの筋肉に神経が挟まれたもう一点の「二点の間で神経が伸張される」と痛みが出るのです。
つまりどういうことかというと、
「徒手による施術は筋肉などによる神経の挟み込みを解消することで、痛みの出ない状態にすることができる」
ということです。
そして姿勢を歪めた筋肉などの硬さを整えることで、神経根の圧迫も軽減することも見込めます。
ここまでをしっかり読み込んでいただき、
今あなたは先程の問題の3つの選択肢のうちどれを選びますか?
1)のブロック注射ですか?
2)の手術ですか?
それとも、3)の徒手による施術ですか?
どれも間違いではないですし、選ぶのはあなたです。
良い判断をしてください。そして、元の健康的で快適な生活を取り戻してください。
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「あなたの腰痛の本当の原因を見つける整体院」
腰痛専門整体院とんち
院長 大谷
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